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zoom RSS そしてバスは行く

<<   作成日時 : 2009/08/21 23:17   >>

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それにしても、またよくもバスばっか乗り倒したもんだわ。

出発前の必死の検索のなかで遅まきながらわかったのは、マレナードは観光情報の空白地帯だってこと。ジョグ・フォールズ以外の観光スポットについて知りたいと思っても、あの分厚いロンリープラネットですら実にそっけない紹介だし、カルナータカの地誌に関しては最も詳しいはずの電話帳みたいなこの本も、知りたい事をずばり教えてくれるというのには程遠かった。

ネットに目を転じても、各自治体のサイトには実用性のない通り一遍の紹介しか見当たらない。手掛かりはバンガロール辺りに住んでる連中の個人ブログなんだけど、こいつらが例外なく自家用車で回ってる。やっぱりこのエリアを公共交通機関で旅するなんて愚の骨頂なんだろか。交通情報はどれもバンガロール起点のものばかり、路線バスの運行情報に関して事前に知ることはほとんど無理。つまり、域内をどの程度自由に動き回れるのかが皆目不明。そもそもそんなに苦労して行ってみる価値のあるエリアなのかどうかも実は心許なかった。

前回の旅行では野宿こそなんとか免れたけれど、今度のように複数箇所を訪れるとなると、1日に1本しかないバスを逃して名も無い集落の裸電灯だけの食堂の軒下で眠る、なんてこともあるかもしれない(震)。

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で、実際に旅行した結果どうだったかというと、「卡州巴士恐れるに足らず」というのが一応の結論。車の通れる道全部がバス道路なのじゃないかと思えるほど、網の目のように路線が覆っている。とはいえ、中継ターミナルでの1,2時間待ちぐらいは覚悟しなければならない。なので、なるべくなら日のあるうちに動いたほうが安心ではある。それから印度旅行での他のかかりと比べると運賃は馬鹿みたいに安い。

行き先表示問題は、カンナダ文字の読み方マニュアルを持参する事で対処した。行く先々で次の目的地の名前を現地の人に書いてもらってこの表と付け合せれば文字も覚えられて一石二鳥。たとえば Thirthahalli=ಕೆಂಪೇಗೌಡ だ。これで無敵じゃ、と高笑いしたのも現場を踏むまでの話。この僅か数文字を字母一覧と首っ引きで解読するのに5分以上かかってしまうのだった。どっちにしろ、自分の目的地が終点だとは限らないし、そもそも行き先をフロントに掲げてないバスだってあるんだからしょうがないや。

道路は、日本の広域農道なみに整備された快適な二車線道もあれば、歯を食いしばってなければ舌噛んじゃうかもってくらいのラフロードも。だから二点間の距離だけじゃ所要時間は読めない。ダート区間走行中のもの凄い揺れのせいで、お行儀良く座っていた最後部不良席からずり落ちて、開け放した乗降口ステップに荷物もろとも放り出された時にはさすがに肝を冷やした(汗)。

Shivappanayaka's fortPhotobucketShivappanayaka's fort


そんなこんなで誰にでもお勧めできるものじゃあないけど、野趣に富んでいい旅だったなあ。どこまでいっても山また山、決して一直線には進まない、上っちゃ下るの際限のない蛇行。途中途中の集落を窓から眺めるのにも飽きることがなかった。上はナーガラ(Nagar/Nagara)という集落に入る手前で突然現れた城砦。少なくとも2世紀は経ていそうな古びた風情だが、ただもう打ち捨てられているようなのだった。後から調べたところ、Shivappanayaka's fort または Bidanur Fort という名前で、在地のナーヤカ政権によって17世紀に建造されたものという。そしてチトラドゥルガーの Onake Obavva にも匹敵する女傑 Chennamma の物語も。そんな遺跡がさして注目もされずに村外れに佇んでいる。

Nagara Bus StandNagara Bus Stand


このナーガラのバススタンドでは1時間半余りの待ち時間だった。バススタンドといっても、バス停の上を日よけで覆っただけ。安食堂が一軒くっついている以外は、ベンチすらなく、あたりは牛と牛糞だらけ。しかしこの集落の街路の完璧なイメージは網膜に焼きつき、思い出すたびに不思議な甘やかさに心が満たされるのだった。たまたまコルールからティールタハッリに向かうというルートをとったから降り立つことになった場所、きっとホテルだのそんなものも何もないのだろうが、 もう一度訪れる理由を作らなければならないと思われるのだった。

Nagara

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