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zoom RSS 印度国土地理院&郵便局

<<   作成日時 : 2010/08/15 18:03   >>

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旨い飯にありついて少し元気になった翌8月31日、前日に購った歴史散歩ガイドブックをパラパラとめくっていたら、印度国土地理院コルカタ分院が宿から程遠くないところにある(そしてそこには地形図の販売窓口がある)ことが分ったので行ってみることにした。地形図なんて買ったってどうせ内容は30年前のものだろうし、街歩きの役に立つはずもないのだが、なんか意地になってたんだね。

現在でこそ本院はデヘラードゥーンにあるが、過去にはここがHQだったのだろうということが窺われる威圧的な植民地建築(1888年建造だそうだ)。入り口の警備員詰め所で名簿に名前と入所時刻を書かされる。この時点で内部の撮影など問題外である事はよく分った。無闇に広くて天井の高い販売所に入って、一瞬でこりゃ駄目だあと思った。所在無げなオッちゃんたちがかれこれ20,30人、虚空を睨んだまま固まってるんだ。何時間前から?

しかし入った途端に引き返したんじゃ怪しまれるから、一応カウンターに行って、思いついたままにケララ州パーラッカード市の地形図が欲しいんだけど、と言ったら、「トリヴァンドラム分院に行くべし」との答え。じゃあさ、地形図がどういう図取りで作られてるのかがわかるようなインデックス・マップはどうなのさ、と尋ねたところ、「デヘラードゥーン本院に行くべし」だってさ。

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さらにその翌日、午後にはもうこの街を発つことになっていたので、その前に南印度に住んでる知り合いから頼まれて日本から買ってきた雑貨を発送してしまおうと思い、最寄のパークストリート郵便局に向かった。こぢんまりとした局の入り口には数人の代書屋兼「パッカー」さんが。チェンナイとはまた違って、ここでは軒下営業が基本のようだ。

牛乳瓶の底眼鏡、着古したクルター、白髪混じりのポニーテール(バラモンなのか?)、えー感じのおっちゃんが局前の階段にペったリ座って、丁寧に丁寧に荷物を布で包んで縫製し、宛名を記し、最後には封蝋を施してくれた。なんでだか「不平文士」って4文字が頭に浮かんできたよ。文芸の街カルカッタを体現してるみたいな感じがあった、このオッちゃんには。プロの仕事は20分ほどでさっさと終わったのに、その小包をもって窓口に行くと受付は約一時間後からだという。なんてことだ、已む無くその小包を抱えたまま街歩きをする事になる。

同じところをウロウロしててもしょうがないので、あちこちまわった後にBBDバーグにある本局に。これもまた建築ガイドに載っちゃうご大層な新古典主義建築、1864年建造だそうだ。ここでは大理石張りの長大なポルティコで代書屋さん、パッカーさんが別々に営業。こっちはもう完成した小包を持ってるんだけど、呼びとめられてチェックされた後に、じゃああそこの窓口に行けばいいよなどとアドバイスを貰う。おっとりとしたいい商売だねえ。

この時代に、読み書きができないにも拘らず手紙をしたためようとする客がいて、それを手助けすることによって生計をたててる文士がいる。浮世離れした眺めにほのぼのとした想いが湧き上がってきたのだった、滅多にないことなのだけれど。

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