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<<   作成日時 : 2009/10/31 03:55   >>

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写真はカレッジ・ストリートをゆく人力車

カルカッタの市内交通について。この街は、喩えるならば横浜みたいな一面も持っていて、何かにつけて印度初ってのが多い。

路面電車は1880年に馬で牽くものが運行開始、印度初にして印度唯一。これについてはまた書こう。

地下鉄は1984年に当時のソ連の全面的な技術支援のもと建設され運行開始、2002年にデリー・メトロが供用されるまでは印度初にして印度唯一のものだった。地下鉄についても後日また別にエントリーしよう。

お初ではないかもしれないがまだまだ種類は多い。

国鉄近郊線のなかでも一番重要なのが環状線、これは地下鉄を補うものとして市民の日常的な足となっているようだ。

フーグリー川の渡河フェリーも普通に通勤手段として使われており、場所によっては環状鉄道とも連絡している。さらにもっと小規模な渡し舟や遊覧ボートのようなものも運航しているみたいだ。

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道路の主役はバスとタクシー。タクシーはデリーやムンバイと同じく流しのものが普通につかまる。時刻によっては大通りがイエローキャブの海となる。昼間の市内の移動なら、基本的にはメーター制。最初乗ったときはそのあまりの安さに感激して思わずチップを渡そうとしたが、結局旧メーターだったことが判明。訳の分からない問答の末にやっとボロボロになった換算表が運ちゃんの財布から取り出された。メーター表示の15ルピーが実際には32ルピー。最初からどっかに掲げておけよ、っていうか何年前に料金改定したんだよ。それにしても10分弱乗ってこの値段なら悪くないよね。

バスはやはり手ごわい。ここに挙げたなかでは最も安価な交通手段であるはずだ。このリストには401の路線が載ってる、凄いね。

サウスの街では我が物顔のオートリクシャーはここでは陰が薄い。チョウリンギーなどの大通りでの運行が禁じられているためだ。しかし実際にどの範囲が営業ゾーンなのかは分からず終い。それでも、こちらの記事によれば2004年時点で正式に登録されたオートの数は16000余になるという。あるいはかえって郊外の方に多いのかもしれない。

サイクルリクシャーは一番ひっそりとした存在に思えた。24年前の印度旅行では大概の町でこれが唯一の交通手段だったりしたものだが。もちろん人力車ともども営業範囲は制限つき。

人力車もしぶとく残っている。明治維新の頃の日本で生まれたこの乗り物は、『東南アジアの三輪車』(前川健一著)によれば、19世紀末にアジア全域に広まり、1920,30年代にピークとなり、その後急速に衰退したという。その理由は「人が人を牽く」という身も蓋もない残酷さが厭われたとも、後発のサイクルリクシャーに駆逐されたとも。現在は日本も含めて、観光地でのアトラクション用に短距離で比較的高額な乗り物として存続する。維基百科によれば、カルカッタでは1945年以来新たな人力車の営業許可が下りていないと言われるが、街頭風景からはちょと信じられない。つまり非認可の闇営業が多いということか。たしかに車夫は中高年がほとんどだが。ともかく多分地球上で最後に残った観光用ではない営業人力車。こんなことになっちゃっても運行可能な唯一の乗り物だという。

Rickshaws are not there to haul around tourists. (Actually, I saw almost no tourists in Kolkata, apart from the young backpackers on Sudder Street, in what used to be a red-light district and is now said to be the single place in the city where the services a rickshaw wallah offers may include providing female company to a gentleman for the evening.) It’s the people in the lanes who most regularly use rickshaws―not the poor but people who are just a notch above the poor. They are people who tend to travel short distances, through lanes that are sometimes inaccessible to even the most daring taxi driver. An older woman with marketing to do, for instance, can arrive in a rickshaw, have the rickshaw wallah wait until she comes back from various stalls to load her purchases, and then be taken home. People in the lanes use rickshaws as a 24-hour ambulance service. Proprietors of cafés or corner stores send rickshaws to collect their supplies. (One morning I saw a rickshaw wallah take on a load of live chickens―tied in pairs by the feet so they could be draped over the shafts and the folded back canopy and even the axle. By the time he trotted off, he was carrying about a hundred upside-down chickens.) The rickshaw pullers told me their steadiest customers are schoolchildren. Middle-class families contract with a puller to take a child to school and pick him up; the puller essentially becomes a family retainer.(Calvin Trillin, Last Days of the Rickshaw より)


この記事にもあるように、使っているのはほとんど現地の庶民。お母さんとお祖母ちゃんと2人の子供が一台に、なんてのもザラ。もちろんここまでの乗員となると走って運ぶのは無理だ。なので自分の足で歩くのよりも時間がかかるのは確実。でも実際にカルカッタの街を一時間でもさまよってみれば、この乗り物の存在意義が肌で理解できる。今回は運賃交渉がめんどくさくて乗らず終いだったが、次に機会があったらトライしてみよう。高いとこから路面を眺めながらいい気分で悠然と進み、車夫のオッちゃんに対しても福の神になれる、残酷どころか功徳を積めると思うよ。

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